2025/01/10
わかりやすく解説! 【年間休日とは?】
<年間休日とは、会社が定める1年間の休日数を指します>
★労働基準法で定められた「法定休日」
★企業独自で決められた「法定外休日」
「法定休日」「法定外休日」 を含んだ合計日数が年間休日です!
法定外休日には「誕生日休暇」「夏季休暇・年末年始休暇」「ゴールデンウイーク」などが含まれ、会社の規則によって日数が異なります。
《年間休日の最低日数は法律で定められているの?》
労働基準法の第35条では、会社に対して「法定休日は毎週少なくとも1日、または4週を通じて4日以上の休日を与えなければならない」と規定されています。この法律は事業規模や業種に関係なく、すべての会社が守るべきルールです。
なお、労働時間に関しては「労働時間の上限は週40時間」と定めた条項があります。
(労働基準法第32条) ※出典:労働基準法 | e-Gov法令検索
《年間休日の最低ラインは105日》
毎週少なくとも1日の法定休日(4週間に4日の休日) かつ週の労働時間は40時間という規定から逆算すると、会社が確保すべき年間休日の最低日数は以下のように算出できます。
▲1日の労働時間を8時間とした場合
365日÷7日×40時間=2,085.7時間
2,085.7時間÷8時間=260日
1年365日÷週7日=約52週に1週間の労働時間の上限40時間を掛けることで、会社が従業員を1年間で労働させられる上限時間は2,085.7時間だと分かります。
また、同じく労働基準法で「1日に8時間を超えて労働させてはならない」と定められていることから、2,085.7時間を1日8時間で割ると、1年間の最大労働日数が算出されます。
そのうえで1年間の最大労働日数260日を1年365日から引けば、年間休日数の最低ラインは105日であることが分かります。 ※365日-260日=105日
《年間105日を下回っても違法にならないの?》
会社が定める所定労働時間が7時間であれば、最大労働日数は2,085.7時間÷7時間
=298日となり、年間休日数の最低ラインは67日になります。 ※365日-298日=67日
年間休日 67日は少なく感じますが、4週に4日以上の法定休日と週40時間の労働時間上限をクリアしているため、法律上は問題ありません。このように、所定労働時間が短い場合には年間休日が少なくなります。
求人情報では年間休日96日という記載がしばしば見られますが、この場合は
「96日÷12カ月=8日」となり、1カ月のうち8日間が休める計算となります。
もしくは、月によって第5土曜日や第5日曜日があったり、盆や年末年始に休日を設けたりする関係上、毎週日曜は休みで土曜は隔週などでの勤務となっているケースもあります。
<まとめ>
年間休日数は会社ごとに就業規則で定められており、休日・休暇制度や休みの曜日も企業ごとに異なります。
「ワーク・ライフバランスが取れている=年間休日が多い」とも限らないため
「有給取得率」「福利厚生][社内制度」など、さまざまな角度から自分にあった働きやすい企業をお探しください。
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